進学教室ONEでは、6年生の9月~12月にかけて、外部の模擬試験を受験してもらっています。
ただ、志望校の選択・決定や受験での合格可能性を占うことを目的に受験しているわけではありません。たくさんの受験生が集まる大きな会場で試験を受けるという練習をしてもらうためです。
では、模試における偏差値や合格可能性についてはどう考えるかと言えば、それを志望校選択の参考にしたりすることはありません。
以下に示すのは、2016年度入試における当教室の受験生の模試(四谷大塚・合不合判定テスト)の成績と合格校です(抜粋)。
9月~12月までの各回の偏差値と平均偏差値、合格校(太字は進学先)を示しています。学校名の横の( )内の数字はその学校の偏差値です。(今年度のデータについては、入試報告会の折に紹介させていただきます)。
9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 平均 | 合格校 | |
Aくん | 64.5 | 66.4 | 71.6 | 69.1 | 67.9 | 筑波大駒場(73)・開成(71)・本郷(61)・西武文理特待(52) |
Bくん | 41.9 | 53.8 | 56.0 | 53.0 | 51.2 | 芝(60)・城北(55)・函館ラサール(57)・土佐塾(47) |
Cさん | 48.0 | 57.2 | 58.4 | 57.8 | 55.4 | 豊島岡(69)・鴎友(61) |
Dさん | 32.3 | 32.6 | 29.0 | 36.3 | 32.6 | 恵泉女学園(48)・跡見学園(40)・西武文理(47) |
Eくん | 37.0 | 39.9 | 40.3 | 38.8 | 39.0 | 中大附属(51)・明大中野(53) |
Fさん | 23.5 | 21.5 | 22.2 | 26.4 | 23.4 | 実践女子(37)・武蔵野女子学院(―)・武蔵野女子学院特進(38) |
Hくん | 47.1 | 55.7 | 54.8 | 53.8 | 52.9 | 芝(64)・成城(55)・獨協(45) |
Iくん | 31.4 | 35.7 | 33.4 | 35.6 | 34.0 | 法政大学(54)・東京電機大(46) |
Jくん | 32.4 | 37.7 | 37.7 | 37.1 | 36.2 | 城北(52) |
見ていただければわかると思いますが、当塾の生徒の模試の結果は、実際に合格した学校の偏差値よりはるかに下の成績です。
大手塾であれば「無謀な受験だ」と言われて、志望校の変更を迫られるかもしれません。
合格のために必要なことは、志望校の入試において合格最低点をクリアすることです。したがって、志望校の問題でしっかりと得点ができるのであれば、模試の成績などどうでもいいのです。逆に模試の成績がいくら良くても、志望校の過去問で思うように得点が取れないのであれば、合格はおぼつきません。
模試に対してのONEの基本的な考え方は以下の通りです。
(1)模試の結果が悪くても、しっかりとした勉強ができていれば合格は可能である。
(2)模試の結果が良くても、しっかりとした勉強ができていないなら不合格になる可能性は十分にある。
「しっかりとした勉強」というところがポイントになるのですが、長い話になりますので、詳細はここでは書けません。3月の入試報告会にて、ご説明させていただきます。