小5　社会　―覚えることを覚える―

小5の社会では、毎回、前回の復習テストを行っています。

新しく学ぶ内容について、授業で説明を聞き、理解したことをノートにまとめる（ノートにまとめる過程については、過去記事をご参照下さい→ノートにまとめるということ）。覚えることを確認できるプリントで次週までに学習した内容を覚えてきてもらい、復習テストで確認をしています。

なお、テスト直前にプリントやノートを見直すことは禁止しています。直前にプリントを見ていたのでは、一時記憶だけでテストに対応できてしまいます。しっかりと家で覚えるための行動をするということを要求しています。

プリントに書かれた内容をそのままテストで問うていますので、準備さえしていれば、ほぼ満点を取ることが可能なはずです。しかし、そう簡単に満点が取れるかと言えば、そんなことはありません。日常生活の中でなじみのない言葉を漢字で覚えるのですから、一度眺めたという程度では覚えきれないことも多いでしょう。覚えたつもりが覚えていないというような状況が生まれる可能性が少なからずあります。

本日の授業では、工業に関するテストを行いました。「鉄鋼業」・「石油化学工業」・「自動車工業」・「電子工業」について、前週に配ったプリントからの出題でしたが、パーフェクト、あるいはほぼパーフェクトにできた生徒は３分の１ほど。他のほとんどの生徒は勉強はしてきているのですが、完全には覚えきれていないという状況になっていました。

次週も同じ範囲のテストを行います。二度目だからといって簡単にパーフェクトにできるなどということはありません。しっかりと準備し、成果を上げることで、「こうすれば覚えられる」ということを少しずつわかっていてもらいたいと考えています。

今の時期は、内容を完全に定着させることが目的ではありません。一度定着させたところで、時間が経てば忘れてしまいます。今日の内容にしても、後期になって歴史の学習を始める頃には忘れてしまっているはずです。使わなければ記憶は薄れていくものですし、それは全く問題のないことです。

今、重要なことは「覚えることを覚える」ということです。覚えるための行動を適正に行い、覚えたかどうかを自分で判断できるようになることです。覚えること、そしてテストによる確認を行う中で、覚えたつもりが覚えられていなかったのはなぜなのか、どうすれば覚えられるのか、覚えたかどうかのチェックをどうするか……といったことを考え、修正をしながら、「覚えることを覚え」てもらうことを目標としています。