6年生の方には、今週の日曜日に「四谷大塚合不合判定テスト」を受験していただきました。毎年、この結果を見て、心配をされる保護者の方がいらっしゃいます。志望校の合格可能性の数字などを見ると、「到底合格できないのではないか」と思ってしまうかもしれません。しかしながら、この数字は気にする必要はありません。ONEの卒業生がそのことを証明しています。
以下は、3月の入試報告会後にブログにアップした記事に加筆修正したものです。模試の結果を見て不安になられた方は、ONEの過去の卒業生の模試の結果と合格した学校に関するデータをご覧いただき、模試の結果が入試結果に直結するものではないということをご確認いただければと存じます。
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多くの進学塾では、模試の成績をもとに12月頃に志望校を決定する面談を行います。「偏差値60なら、この学校は合格可能性80%以上ですから問題はないでしょう」とか「この学校の合格可能性80%偏差値は60、お子様の偏差値は50で、合格は厳しいので、別の学校を受験しましょう」などといった形で、合否の予測を模試の偏差値・合格可能性等で行うことが多いようです。しかし、この模試の成績による合否の予測、どこまで信用してよいのでしょうか。
上記は入試報告会の資料に掲載した「当塾卒業生の四谷大塚合不合判定テストの偏差値と合格校の合格可能性80%偏差値」を一覧にしたものです。ONEの卒業生の中からランダムに選んだ40名ほどのお子様のデータとなります。
9月から12月までの4回の模試の平均偏差値と一番右の合格校の偏差値を比較して見ていただきたいのですが、自分の偏差値よりもかなり高い偏差値の学校に合格しているお子様が大半を占めています。大手の塾であれば、受験校の変更を迫られるような受験をしているケースも少なからずあると思います。
実はONEでは、合否の見込みを模試の成績によって判断するということをしていません。ONEで合否の可能性を判断する材料は「過去問」です。これをどう使うかということについては詳しくは述べませんが、過去問をやって合格の可能性があると判断した学校については模試の成績がどうであろうと受験ををする、逆に過去問をやって合格は不可能と考えられる状況においては、模試の成績の如何を問わず、他の学校の受験を検討していただくという形をとっています。
模試の偏差値が合格可能性20%未満の偏差値でも、合格するケースはあります。逆に合格可能性80%をクリアしていても不合格になるケースもあります。模試の合格可能性というものは、合格の見込みを考えるときの判断材料としては、適切なものとは言えません。
大手塾に通われていて、偏差値が足りないことを理由に志望校の変更を迫られているという方もいらっしゃると思いますが、本当にそれで志望校をあきらめていいのか、受かる可能性はゼロなのかといえば、そうではないケースは少なからずあると思います。
逆に「合格可能性が80%以上なので、ここを押さえ校にしましょう」という言葉を簡単に信じていいのか、という問題もあると思います。このようなことで心配事があるようであれば、お気軽に学習相談をご利用いただければと存じます。セカンドオピニオンとして、ご利用いただければと思います。