今年度はここまでに6年生の入塾相談を複数承りました。この時期の入塾相談は、ほぼ例外なく転塾を検討されている方からのものです。転塾を検討されているということは、ふだんの学習に何かしら大きな問題があると感じていらっしゃるということです。確かにお話を伺うと、通っている塾の指導に不安を感じるのも無理はないと思われる状況は少なからずあります。
しかしながら、この時期からの入塾となると、お引き受けできないケースがほとんどです。転塾をした場合は、これまでに身につけてきた考え方や学習のスタイルを切り換えることになるわけですが、当然のことながら軌道に乗るまでには時間がかかります。残り期間が1年未満という状況で、この軌道に乗るまでの「慣らし運転」のような時間を取らねばならないことは、大きなマイナス要因になる可能性があります。
正直、6年生になってからの転塾の相談を受けると、「あと半年~1年早く来ていただければ」と思うことが多々あります。
4,5年生で、今通われている塾の指導がお子様に合っていないと感じた場合は、早めに転塾先を検討される方がよいと思います。「今習っている単元は重要だから、この単元の学習が終わってから転塾を検討する」というようなことをお考えになる方もいらっしゃいますが、転塾を検討されるという段階で、その塾で授業を受けることに大きな意味はないと考えます。
また、「お金を払ってしまったから〇月まで通います」というようなお話も聞きますが、正直に言えば通っていても身につくことはほとんどないので(身につくことがたくさんあるのなら転塾をする必要はありません)、そこに通っている時間は無駄になる可能性が高いと思います。ONEへの転塾に限らず、これは転塾一般にあてはまると考えます。お金はもったいないと思われるかもしれませんが、通っている時間が無駄になることの方がもったいないと思います。
特定の科目ができないために転塾を余儀なくされたというような場合、できない原因はお子様にではなく、塾での指導に問題があるということも少なくありません。そのようなケースでは、長く授業を受ければ受けるほど、ダメージが大きくなり、取り戻すのにかかる時間が長くなってしまいます。
転塾を検討されるときは、速やかに転塾先を検討し、良き転塾先が見つかったのなら、一刻も早く移られた方がよいと思います。
なお、ONEから他塾への転塾を検討される場合も同様です。万が一、転塾先の授業が合わず、再びONEに戻って来たいという際にはご連絡いただければと存じます。