「中学受験における過去問について(6) テストに対する慣れ①」で挙げた「④時間配分」ついて書かせていただきます。
④時間配分
時間配分についての記事ですが、「制限時間内でするべきこと」について、ポイントとなることを書かせていただきます。このポイントを押さえずに受験に向かうと、リズムを崩され実力を発揮できず失敗することが多いです。
具体的なポイントをいくつかあげておきます。
・過去問演習の段階で、解く順番を把握しておく
・解ける問題に時間をかける
・瞬時に方策の立たない問は後回し
・空白はあって構わない
などとなります。
解く順番は、学校によって様々です。また、どのように教師側が授業を構築してきたかによっても変化します。つまり一意的に「この学校だからこの順番が良い」とはならないと考えております。学力のための過去問演習(志望校は使わない→過去問での学習)が進み、学力があるレベルに達した段階で、志望校の過去問を使いアドバイスをしてまいります。
つぎに「解ける問題に時間をかける」「瞬時に方策が立たない問題は後回し」「空白はあって構わない」は全部同じことを言葉を変えて言っているだけで、意図は同じになります。「解けない問題に時間をかけることを避けなさい」ということです。
「解けない問題に時間をかけることは避ける」ということは、言うのは簡単ですが実行するには大きな問題が存在します。そもそもこれを判断できるのは、解けるレベルに達しているからなのです。教師側から見たら「その学校の受験層に対して難易度が高い問題だ」=「解けない飛ばし問題」と見えるのは解けるからです。これを生徒に言っても、何の役にも立ちません。つまり、受験生にとって「解けない問題」を見極めることは難しいのです。しかし、方法が無いわけではありません。ONEで実行している方法で100%の選り分けができるわけではありませんが一定の効果があることは事実です。具体的な方法については企業秘密ということで、ここに明記することは避けさせて頂きます。申し訳ありません。
長々と書いてまいりましたが、「テスト慣れ」という内容はひと段落となります。長くなって申し訳ありません。また、分かり難い部分も多々あると思いますがご容赦ください。
書きたいことはもっとたくさんあります。しかし、抽象的過ぎて、分かりやすく書こうとすると、とんでもなく時間を要するのと紙面を要します。日々、授業で行っていることは、この紙面に書ききれない数多くの物事です。これを毎日のように受験生は受け止めてくれています。彼らの努力を少しでも感じて頂けたら嬉しく思います。