中学生はちょうど1学期の中間テストが終わって一段落というところではないかと思います。
定期テストは出題範囲がさほど広いわけではなく、対応は難しいことはではないはずです。しかしながら、「きちんと準備しているのに点数が取れない」という人も少なからずいます。
しっかりと準備をしているつもりなのに定期テストで思うように得点ができないという場合、いくつかの理由が考えられます。
(1) 普段の授業をしっかりと聴けていない。
定期テストの準備というのは、本来は普段の授業の内容を反芻し、確認するというものです。反芻すべき授業内容がそもそも頭に入っていない状況であるなら、ゼロから準備をすることになるので、テスト前の数日程度の学習では追いつきません。状況を改善したいのであれば、普段の授業をしっかりと聴き、授業内で身につけられる内容については授業内でできるだけ身につけるように努力し、家庭においても最低限の復習等をすべきでしょう。そもそも授業をしっかりと聴く姿勢ができていないという状況は、内申への影響という意味においてもマイナスです。
(2) 現在の学習の土台となる基本ができていない。
「授業を聴いても、何をやっているのかよくわからない」という状況になっているとするなら、授業を一生懸命に聴こうとしても内容は身につきませんし、そうであればテスト準備に時間をかけたところで点数を伸ばしていくことは難しいと考えます。この場合、授業を理解するために、そこまでの段階で身につけておかねばならなかったことがら、たとえば前学年までに習った内容や小学校で学習した内容まで遡って学習する必要があります。これは目前の定期テストの準備というような短時間の学習ではどうにもなりません。過去の学習内容を遡り、どこでつまづいているのかを発見し、そこから一つずつ身につけるべき内容を定着させていくということが必要になります。
ここで述べた(1)や(2)に該当する状況で、一夜漬け的に短期間でテスト勉強をしてもなかなかに成果は上がりません。定期テスト対策を行っているのに成果が一向に上がらないという人は、ここで述べたような状況になっていないかどうか、日々の学習を振り返ってみる必要があるかもしれません。
お困りのことなどございましたら、学習相談等、随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡いただければと存じます。