私立中生の英語について

例年、このぐらいの時期に、中1、中2の私立中生からの英語に関する問い合わせが増えてきます。

「学校の授業の進度が早すぎてついていけない」・「授業で何をやっているかわからない」・「テストでまったく点数をとれない」というような相談です。

私立中に合格し、ほっと安心して勉強の手を緩めていたら、いつの間にか……というようなケースもあるでしょう。しかしながら、必ずしも生徒側の問題だけではないと思えるケースもあります。

お子様の学力の特性として、理屈などわからなくても与えられたものは丸呑みできるタイプのお子様もいれば、納得したことでないとなかなか飲み込めないというお子様もいます。後者のタイプのお子様の場合、授業のペースが速く、大量の知識を一対一対応の形で覚えなければならないような状況に置かれた場合、消化不良の状態でたくさんのものを食べさせられるような状況に陥る危険性があります。

公立中生の場合は中２ぐらいでこのような状況が生じることが多いのですが、授業進度の早い私立中生の場合、中１段階でこういう状態に追い込まれることも少なくありません。
私立中高では、テストの得点が思わしくなかった場合に、補習授業などが行われるケースも少なくありません。これがうまく機能して、授業で理解が不十分だった点について手厚くフォローがなされれば良いのですが、そうはならないケースもあります。
授業を聴いてわからなかったというお子様に、同じ先生がもう一度同じ授業をしたところで、内容の理解にはつながらない可能性が高いでしょう。授業で理解できなかった理由が何なのか？という点がクリアになっていないからです。

学校の授業進度が早く、消化不良になっており、さらに学校でのフォローもうまく機能していないというような場合は、早めに手を打つことが必要だと思います。「何をやっているかわからない」という状態のまま、授業を受け続けても「そのうちわかる」ようにはならない可能性が大です。

ご心配なことなどございましたら、学習相談は随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡いただければと存じます。